Webライターの年収について解説

人気職種の1つとなってきたWebライターですが、果たしてどれくらい稼げるのでしょうか?またWEbライターは具体的にどのような仕事によって、報酬を得ているのでしょうか?今回はこれからWebライターを稼いでみたい人やWebライターの年収を知りたい人向けに解説をしていきます。

1.Webライターとは?

Webライターとは「Web上に掲載される記事を書く仕事」です。雑誌や書籍などの紙媒体で記事を執筆する人のことをライターと呼びますが、そのWeb版だと思ってもらえれば大丈夫です。

年収について

Webライターの年収は人によって差があります。例えば、企業に所属するWebライターであれば、ある程度の収入を確保することができるでしょう。しかし、フリーランスの場合は自分の仕事を確保することも大変です。

フリーランスの場合、最初のうちは文字単価の安い案件が多く、初めから高収入を得ることは難しいでしょう。サラリーマン以上の収入を得ているフリーランスのWebライターも存在しますが、フリーランスのWebライターの年収は300万円前後といわれています。

2.Webライターの収入源とは?

ではWebライターはどのような仕事の対価として報酬を得ているのでしょうか?ここではWebライターに報酬が支払われる仕事内容について具体的に解説をしていきます。

執筆料

記事の執筆料としてWebライターは報酬を受け取ります。一般的には、Webライターが原稿を提出して、編集者やクライアントが受け取りの確認をした段階、または編集者からの記事修正依頼に対応した後に、編集者の確認をもって検品完了となります。

執筆料が決まる方法は、主に2つのパターンがあります。

・文字数換算
・1記事ごとに設定

まずは文字数換算について解説をしていきます。文字数は記事のボリュームや作業工数に直結するので、文字数が多いほど報酬が高くなるのが一般的です。特にコラム系のSEO記事は、文字数換算で報酬が決まることが多いでしょう。1文字あたり1円~5円で設定されることが多く、5000文字のコラムであれば、5,000円~25,000円ということになります。

ただし、ここで注意が必要なのが、一般的には記事の執筆依頼がされた時点で報酬額は確定しているので、執筆時にライターが任意で文字数を増やしたとしても、報酬額が変動することは少ないです。たとえば、5000文字10,000円で依頼された記事の場合、これは「最低5000文字で書いて欲しい」という依頼内容なので、ライターが6000文字の原稿を提出したとしても、報酬はあらかじめ設定された10,000円のままです。

つづいては1記事ごとに報酬が設定される場合について解説をしてきます。この報酬形式が多いのは、インタビュー記事やレポート記事、ランディングページの原稿などが挙げられます。この場合、文字数は気にせず自由に書くことができますが、実際には依頼時に「目安として○○文字程度で執筆してください」と指定されることが多いです。

編集料

こちらはWebライターというよりも、編集者の仕事になりますが、記事の編集についても報酬が発生する場合があります。これはメディアの運営側が、編集者をアウトソーシングしている場合、編集者に編集料として支払う必要があるからです。Webメディアには、専属で編集者がついていることが多いので、

編集料の報酬の決め方については、執筆料と同じく、文字数換算か1記事ごとに設定されるのが一般的です。

企画料(構成料)

こちらもWebライターというよりも、編集者や構成担当者の仕事に近いでしょう。記事を執筆するまえの準備として「企画を行う」「構成を作る」などがありますが、これらの作業単体についても報酬が発生する場合があります。Webライターが企画、構成作成、記事執筆のすべてを行う場合は、全ての報酬が執筆料としてまとめて支払われますが、構成担当者と執筆者が分かれている場合は、構成料のみを構成担当者に支払うことになります。

また「構成作成を終えてから執筆を開始する」を制作フローとして明確に設定しているクライアントの場合は、構成料と執筆料が区別されて支払われることもあります。構成を作成したものの、執筆が中止になる場合もあるので、その際は構成料のみを受け取ることになります。

取材料

取材が伴う記事の場合は、取材料が別途発生する場合があります。インタビュー記事やレポート記事など、誰かの話を聞く取材やイベントに参加して取材をする記事が該当します。ただし、取材料については執筆料と合算して設定されている場合がほとんどなので、別途、取材料として請求することは少ないでしょう。

取材料のみを請求するケースとしては、取材を実施したものの、何かの事情により記事の執筆が中止となった場合が考えられるでしょう。この場合、ライターは取材分の稼働が発生しているので、クライアントに報酬の支払いを求めてよいでしょう。アクシデントによって、急遽報酬額を設定する場合は、クライアントとの相談となります。

監修料

Webライター兼監修者として記事の執筆を行うと、監修料として報酬を受けることができます。一般的な知識では、記事の執筆が難しいぐらい専門的な領域において、ある程度の知識量と権威性がある人として認められた場合、監修者として認められます。

監修者が記事の作成に携わった場合、記事の最後にクレジットされることになります。記事の執筆を行わなかったとしても、監修のみを担当することで、監修料を受け取ることができます。

3.年収を上げる方法

それでは、どのようにすれば年収を上げることができるのでしょうか。収入アップを目指すならライティングスキルの向上を図るだけでなく、プラスアルファのスキルを身に付けることが大切です。

編集業務に携わる

Webライターを始めたばかりの頃は、とにかく記事をたくさん書くことで合計報酬がアップするのが楽しくて、しばらくはモチベーション高く仕事をすることができるでしょう。しかし、年収1,000万円を目指した場合、記事の執筆だけでは限界がくるでしょう。記事をたくさん書くことでしか年収アップにつながらないからです。

編集の仕事は、記事をゼロから書く必要はなく、校正や推敲を行う仕事なので、記事の執筆よりも多くの案件を受けることができるでしょう。また、編集能力を身につけることで、通常の執筆料に編集料を上乗せすることができるので、1つの案件に対してアップセルすることができます。

サイトの運営に携わる

Webの記事を作成しているということは、その記事が掲載されるWebサイトがあるということです。Webサイトには必ずサイトの運営担当者がいます。運営者や編集長、ディレクターなどの呼び方がされますが、そのポジションを狙うのも重要です。

リライトの対応&提案を行う

SEOの知識を身につけることで既存の記事に対してリライトの提案を行うことができます。リライトとは、既に公開されている記事に加筆&修正を加えて、記事の品質を高めることです。記事にリライトが必要となるタイミングは、検索エンジンでの順位が落ちてきたときや記載の情報が古いため更新が必要なときです。

検索順位の低下を発見するためには、順位計測ツールでのリサーチが必要となり、順位を向上するための執筆はSEO(検索エンジン最適化)の知識が必要となります。SEOの知識を身につけることで、記事の執筆だけではない部分で価値を発揮できるので、年収のアップにつながるでしょう。

取材案件を増やす

インタビューなどの取材案件は、コラム系の記事に比べて単価が高い傾向があります。勿論、取材や取材準備、移動、文字起こしなどの工数が発生しますが、それ相応の報酬を得ることができるでしょう。インタビュー取材をとおして、自分の知識をアップデートすることができるので、今後の執筆活動にも活かせるでしょう。

取材案件に限らず、文字数換算での報酬形態をどう抜け出すかを考えるのが重要となります。

おわりに

Webライターがどのような仕事を行っていて、年収がどれくらいなのかを分かっていただけたでしょうか。Webライターは仕事を始めるハードルが低い分、ライティング以外の専門スキルがないと年収が低くなってしまう場合もありますが、今回紹介したスキルを身に付けることで年収アップにつなげることができます。

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